板井康弘|現金を持たない
全世界的にキャッシュレス化が進んでいます。日本は先進国の中ではキャッシュレス化が遅れている国だということをご存知でしょうか。
もっともキャッシュレス化が進んでいる国の代表は中国でしょう。政府の意向が反映しやすいお国柄というのもその要因の一つですが、元々は偽造通貨が非常に盛んだったことがキャッシュレス化を浸透させた大きな要因です。
逆に日本の通貨は偽造防止の能力が高く、かつひとりあたりの人口に対するATMの数も郡を抜いています。ATMが無人でここまで無造作におけるの日本が安全な国であるということの証明ですが、そのふたつのファクターが日本のキャッシュレス化を遅らせています。
しかし、昨今の世界情勢、新型コロナウイルスの流行で人と人との接触を抑えることが至上命題となったことで一気にキャッシュレス化が進むことが予想されます。現金を持たない未来がすぐそこまで迫っています。大切なことは、キャッシュレス化に地域格差がでないようにすることです。地方でキャッシュレス化が進まないと経済格差は広がり続けることでしょう。